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甘えん坊の「子供大人」で居続ける

昔は見合い結婚であっても、なんとかやってこられたんだと思います。そう、「馬には乗ってみろ、人には添ってみろ」というじゃありませんか。子供みたいに馬を恐がっていたのでは、いつまでたっても馬には乗れませんよね。馬に近づき、背をなで、声をかけてやれば、馬のほうだってこっちに馴れてくるんです。馬だって人間が恐いんじゃないんですか。お互いに恐がっていたら、いつまでたっても仲よしになれるわけがありません。夫婦だって同じだというのです。とにかく、敵意や恐怖感を捨て、近づいていけば、お互いに馴れてくるし、分かり合えるようになるんですよね。もちろん、馬と人間は違いますが、昔の人は、とにかく結婚したら、相手に添う努力をすることが原則で、いやなことがちょっとあったからといって簡単に「実家に帰る」などということはしなかったのです。しかし、今は違うんですね。さっさと実家に逃げて帰ってくる。それがこのごろは夫たちにも多いというのですから、今どきの男たちの不甲斐なさにはあきれます。また言いますが、昔の男たちには「親から独立して一家をなす」という気概があったと思います。ところが今は、「親から独立せずして一家を建てる」という時世なんですね。もちろん、それを当てにして結婚する女性も多いというのも困ったものです。なぜ、困ったものかというと、親から自立しないで結婚する夫は、妻とうまくいかないと、母親の乳を吸いにすぐに実家に逃げかねないからです。また、そうまでしなくても、妻を母親代わりにして、いつまでも自立できない甘えん坊の「子供大人」で居続けることになるからです。
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