住宅に関して、日本の歴史は戦後に始まったようなものだ。まだ64年しか経っていない。とすればアメリカを見れば日本の未来がわかることになる。アメリカには1億5000万戸の中古住宅市場があり、年間約420万戸と日本の26倍も売買されている。アメリカ人は引越しが多く、人口が日本の2倍としても、その差はあまりにも大きい。この膨大なアメリカの不動産流通業界を支えているのが大手FCチェーンである。大手FCチェーン25社が全米に3万店舗のネットワークを築き、全米の不動産流通取引をほぼ独占している。
[参考]
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3万店の売上高の合計は約3兆6000億円。1店舗あたり1億2000万円を売り上げている。3万店舗で働いているのは約15万人。このことから、アメリカの平均的な不動産流通FC店は、社員5人で年商1億2000万円であることがわかる。これに対して、日本の不動産業界はどうなっているか。不動産会社として登録されている会社が28万社もある。そして年商1億円以上の会社は全体の1.3%しかない。不動産流通会社の83.7%が社員数4人以下。同93.1%が9人以下の規模である。年商1000万円以下の会社が55%を占める。実態はほとんどが個人商店である。このため近代化がものすごく後れている。日本で中古住宅の取引が少ないのはこのあたりにも大きな原因がありそうだ。